2009年4月6日月曜日

孔雀のランプ

3年半前、扇形に広がった筒型のランプを作ってみたくて、全体の形をいろいろ考えた末、孔雀のランプに決め、先生にデザインを描いてもらいました。
まずはランプを支えるベースを探すことから始めましたが、イメージに合うものがなく、沢山のお店を見て回りました。
ランプを差し込む内側に出っ張りがあるとガラスにぶつかるので、内側はすっきりしたものに限ります。
見た目も安っぽいものではなく、また強度も必要です。
これらの条件に合ったものはなかなか無く、やっと伊勢丹で見つけました。


途中で中断したこともあって、ベースの購入からランプの完成までに2年もかかってしまいました。 
1,086 ピースのランプですので、型紙やガラスのカット、カッパーテープ巻きだけでもかなりの時間を要します。
私はある程度ピースが多い作品を作る時はエクセルで表を作り、ピース番号で型紙、ガラスなどを管理しますが、この作品はその表が大いに役立ちました。


羽の赤いガラスに囲まれた青いガラスは、ハンダ付けをすると何故かその熱でヒビが入り、30枚ほど取り換えました。
やっとハンダ付けが終わり、薬品をお風呂場で洗い流していた時、手が滑ってランプが倒れて蛇口に当たり、20枚ほどのピースが割れてしまいました。もう泣きたい気持でした。
割れたガラスを壊して外し、型紙を取り直して新しいガラスをカットして入れ直しました。
  

羽の多くの部分を占める緑のガラスはドイツ、ランバーツ社のアンティークガラスです。
高価なガラスですが、先生とガラス問屋に行って選び、かなりの量を購入しました。緑と青の入り混じった美しいガラスです。
首の青いガラスはランバーツ、
羽の丸い青と胸の黄緑色はランバーツのオパック (透明ガラスに半透明ガラスの薄い層を被せた=2層にしたガラス)、
胸の白はヤカゲニー、オレンジはオセアナ、羽の赤はブルザイ、黄色はシカゴアートです。
ランバーツのガラスはすべてアンティーク。それ以外はアメリカのガラスメーカーです。
それぞれ大変気に入っているガラスですが、ガラス代がかなりかかった作品となりました。
このランプでステンドグラスはやり尽くした感があって、この後ほとんど作っていません。

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