2013年11月20日水曜日

熊野那智大社と那智大滝

熊野古道と伊勢神宮」旅行記の2回目です。


熊野古道の大門坂から熊野那智大社へと道は続きます。

熊野那智大社は
那智山の中核を成し、
熊野十二所権現を祀っています。

那智山とは
那智大滝周辺地域を指します。


那智大社へ 2013.11.11 by Poran111



大社拝殿への長く急な階段を上ります。



長い階段が続きます・・・那智大社 by Poran111


日本書紀と古事記及び
熊野那智大社伝によると、
神武天皇が東征中に熊野を通った時、
那智の山に光輝くものがあり、
探し当てるとそれは「那智大滝」だったそうです。
その大滝を大国主命(おおくにぬしのみこと)の御神体として祀り
滝のそばに社殿が創建されたと伝えられています。

しかしながら
古代よりの大滝を神とする自然崇拝から、
滝の神を祀った社殿が滝近くに建てられたとするのが自然、と考えられています。

そしてその社殿は
のちに現在の山の上に移されました。


★熊野那智大社③ by Poran111

拝殿の傍には「八咫烏(やたがらす)」の銅像があります。

八咫烏は
神武天皇一行を道案内するよう遣わされたものとされ、
一行が無事大和に入られた後、
八咫烏は那智大社に戻ったと伝えられています。


那智大社の八咫烏(やたがらす)像 by Poran111


那智大社の隣にある「那智山青願渡寺(せいがんとじ)」は、
4世紀頃インドの僧が那智大滝の滝壺から観音像を見つけ出し
草庵を結んで安置したのが始まりとされ、
988年に御幸された花山法皇が、
西国三十三ケ所第一番札所として定めました。


「西国第一番札所」の石柱 by Poran111


織田信長の焼打ちにあった本堂は
1590年豊臣秀吉により再建されました。


那智山青岸渡寺④ by Poran111


青岸渡寺の先をさらに進むと、
那智大滝(なちのおおたき)が姿を現します。

那智大滝は
古代より自然信仰、平安時代以降は観音信仰の中心的な聖地として
崇拝されてきました。
大雲取山や烏帽子岳の原生林を源流とする日本一の大滝で、
日本三大瀑布の一つです。


那智の滝⑤ by Poran111


日本三大瀑布とは
この那智の滝、栃木県の華厳の滝、茨城県の袋田の滝とされています。
その中でも那智の滝の落差は日本一で、133mあります。


朱色の三重の宝塔と大滝が並び、写真を撮る人が多くなります。


三重の宝塔と那智の滝⑥ by Poran111
三重の宝塔から熊野の山並みを望む⑦ by Poran111


私達は滝を後にして
再びバスに乗ってJR紀伊勝浦駅に戻り、
ワイドビュー南紀に乗って伊勢市に行きました。

次回は伊勢神宮です。


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